一紙半銭
読み方
いっし はんせん意味
紙一枚と半銭ほどの、ごくわずかな金品や物事をいう語。転じて、取るに足りないほど少ない額・わずかな寄付・ほんの少しの持ち物や資力を表す。『一紙半銭もない』のように、まったく持っていないことを強調する言い方にも使われる。由来
「一紙」は紙一枚・文書一通、「半銭」は昔のごく少額の貨幣を指す。紙一枚と半銭ほどの、きわめて少ない金品という literal な意味から生まれた語で、中世の寺社への奉納や仏教関係の文章に用例が見られる。おおむね鎌倉〜室町時代(13〜15世紀)には成立していたと考えられるが、厳密な初出ははっきりしない。備考
古風で文語的な語感があり、現代の日常会話ではあまり使わない。歴史・宗教・文章語で見かけやすく、『一紙半銭も〜ない』の形で強調に用いられることが多い。例文
- 若いころの彼は、一紙半銭もない状態で故郷を出たという。
- 被災地への支援は、一紙半銭であっても集まれば大きな力になる。
- 寺では、一紙半銭の供養でも真心がこもっていれば尊いと説く。
- 起業当初は一紙半銭の資金もなく、知恵と人脈だけが頼りだった。
- 借金を返し終えたとき、家には一紙半銭も残っていなかった。
類義語
- 一文半銭
- 雀の涙
- 些少
- 微々たるもの
対義語
- 巨額
- 莫大
- 万金