一片氷心
読み方
いっぺん ひょうしん意味
一点の曇りも邪念もない、清く澄みきった心のこと。氷のように透明で冷たく清らかな心をたとえ、名利や私欲に動かされない高潔な精神を表す。由来
中国・唐代の詩人、王昌齢の七言絶句「芙蓉楼送辛漸」にある句「一片冰心在玉壺」に由来する。成立は8世紀前半ごろ。中国では「冰心」と書かれ、日本では常用字体の「氷心」として用いられることが多い。備考
文章語・漢詩由来の硬い表現。日常会話ではまれで、人物の清廉さや高潔な志を称える文脈で用いられる。例文
- 彼はどんな誘惑にも揺らがず、一片氷心の志を貫いた。
- 権力に近づいても、先生の一片氷心は少しも曇らなかった。
- 苦しい時代にあっても、彼女は一片氷心を胸に人々を助け続けた。
- 研究者として、一片氷心の態度で事実だけを見つめたい。
- その書には、名誉や利益を求めない作者の一片氷心がにじんでいる。
類義語
- 清廉潔白
- 純真無垢
- 氷壺秋月
- 光風霽月
- 明鏡止水
対義語
- 私利私欲
- 貪欲無厭
- 俗念紛々
- 利欲薫心