一片丹心
読み方
いっぺん たんしん意味
ひとかけらの曇りもない、まごころや忠誠心のこと。特に、主君・国家・恩人・信念などに対して、私心を交えず一途に尽くそうとする誠実な心を表す。由来
中国の漢語表現に由来する。「一片」は一つのかけら、転じて純一で混じりけのないこと、「丹心」は朱のように赤い心、すなわち偽りのない真心・忠心をいう。成句としての厳密な初出年は未詳だが、丹心を忠誠の象徴とする用法は唐〜宋代(7〜13世紀頃)の詩文に広く見られ、日本にも漢詩文を通じて伝わった。備考
やや文語的・漢詩調の硬い表現。日常会話より、演説・文章・歴史小説などで、忠誠や真心を格調高く述べる際に用いられる。例文
- 彼は一片丹心をもって師の遺志を継ぎ、研究を完成させた。
- 国を思う一片丹心が、彼女を危険な任務へと向かわせた。
- 利益よりも顧客への一片丹心を大切にする姿勢が、会社の信頼を支えている。
- 老臣の一片丹心は、主君が亡くなった後も少しも揺らがなかった。
- 批判を受けても、彼の改革への一片丹心は変わらなかった。
類義語
- 赤心
- 真心
- 忠誠心
- 赤心奉国
- 尽忠報国
- 忠肝義胆
対義語
- 二心
- 不忠不義
- 面従腹背
- 私利私欲
- 背信棄義