一瀉千里
読み方
いっしゃ せんり意味
物事が非常に速い勢いで進むこと。もとは、水がひとたび流れ出すと千里先まで一気に流れ下る意。転じて、文章や弁舌がよどみなく進むこと、また勢いが盛んで止めにくいことをいう。由来
中国由来の漢語成語です。『瀉』は水を一気に流し出すことを意味し、『一瀉千里』は「ひとたび流れ出せば千里も下る」というたとえから生まれました。厳密な初出年代は不詳ですが、中国古典に基づく古い表現で、日本では漢籍受容が進んだ中世以降に四字熟語として定着しました。備考
字義は水の激しい流れ。そこから、文章・弁論・仕事の進み方などにも広く使います。一般には勢いよく進む良い意味が中心ですが、文脈によっては急激な下落にも用いられます。例文
- 大雨の翌日、渓流は一瀉千里の勢いで山を下っていた。
- 彼の弁論は一瀉千里で、聴衆は最後まで引き込まれた。
- 構想が固まると、その作家は一瀉千里の勢いで長編を書き上げた。
- 新製品が話題になると、売り上げは一瀉千里の勢いで伸びていった。
- 不祥事が発覚すると、会社の信用は一瀉千里の勢いで落ちていった。
類義語
- 破竹之勢
- 疾風迅雷
- 飛ぶ鳥を落とす勢い
対義語
- 停滞不前
- 遅々として進まず
- 牛歩戦術