一板一眼
読み方
いっぱん いちがん意味
もとは音曲で、拍子が少しの狂いもなく整っていることをいいます。転じて、物事を型どおり・規則どおりにきちんと進めること、また、几帳面すぎて融通が利かず、堅苦しいさまを表すこともあります。由来
中国の伝統音楽・戯曲で拍子を表す語に由来する成句です。『板』は強く打つ拍、『眼』はその間の拍を指します。そこから、拍子が整っていること、さらに『型どおりで少しも乱れないこと』の意味になりました。中国での成立年代は詳しく不明ですが古くから使われ、日本では明治〜大正期ごろまでに成句として広まったと考えられます。備考
本来は音楽・演劇の拍子の整い方をいう語です。現代では、褒めて『きちんとしている』の意にも、やや否定的に『融通が利かない』の意にも使われます。例文
- 笛と太鼓が一板一眼に合い、舞台全体に引き締まった空気が生まれた。
- 彼の仕事ぶりは一板一眼で、資料の整理にまったく無駄がない。
- 一板一眼に手順を守るだけでは、接客の現場では通用しないこともある。
- その指導は一板一眼すぎて、初心者には少し息苦しく感じられた。
- 祖父は何事も一板一眼に進める性格で、急な予定変更を嫌った。
類義語
- 杓子定規
- 四角四面
- 几帳面
- 規則正しい
対義語
- 臨機応変
- 融通無碍
- 自由自在