一木一草
読み方
いちぼく いっそう意味
一本の木と一本の草という字義から、草木のごく小さなものまでを指す語。転じて、自然界のあらゆるもの、またはほんのわずかなものも残らない・見逃さないという意味で用いられる。「一木一草たりとも」「一木一草もない」などの形で使われることが多い。由来
漢語的な表現で、一本の木・一本の草を表す語として成立したと考えられます。中国古典に見られる「一草一木」系の表現と同系統ですが、この語形そのものの明確な初出や成立年は不詳です。日本では近世以前から漢文訓読や文章語の中で用いられてきたとされます。備考
やや文章語的な表現です。自然保護や荒廃の描写で「一木一草もない」「一木一草たりとも〜ない」の形がよく使われます。比喩よりも字義に近い用法も多いです。例文
- この山の一木一草に、先人たちの暮らしの跡がしみ込んでいる。
- 開発を進めるとしても、この湿地の一木一草を無闇に傷つけてはならない。
- 大火のあと、村には一木一草も残っていなかった。
- 彼は庭の一木一草にまで心を配り、毎朝ていねいに手入れをしている。
- 保護区域内の一木一草たりとも、許可なく持ち出してはいけない。
類義語
- 一草一木
- 草木
- 山川草木