一望千里
読み方
いちぼう せんり意味
高い場所などから、はるか遠くまで広く見渡せること。また、広い範囲の全体像がひと目でつかめることをたとえていう場合もある。「千里」は実際の距離ではなく、非常に遠いことを強調した表現。由来
中国古典に由来する漢語表現です。「一望」はひと目で見渡すこと、「千里」は非常に遠い距離のたとえで、合わせて広大な景色を表します。正確な初出は不詳ですが、中国では遅くとも唐代(7〜10世紀ごろ)以前から同種の表現が見られ、日本には漢文の受容を通じて伝わったと考えられます。備考
主に景色・地形・立地の説明で使う、やや文語的で硬い表現です。日常会話よりも文章や観光案内で見かけやすく、「千里」は誇張表現で実距離を指しません。例文
- 山頂からは海まで一望千里の景色が広がっていた。
- 展望台に上ると、秋の田園が一望千里に見渡せた。
- この高原は木立が少なく、どの方向を向いても一望千里だ。
- 城跡は一望千里の要地にあり、見張りに適していた。
- 雨上がりの朝は空気が澄み、一望千里の眺めを楽しめた。
類義語
- 見晴らしがよい
- 遠望が利く
- 見渡す限り
- 眺望
対義語
- 坐井観天
- 管中窺天
- 視界不良