一心無二
読み方
いっしん むに意味
心をただ一つの対象に集中し、ほかのことに気を取られないこと。また、二心を抱かず、ひたすら誠実・忠実であること。仕事・修行・信仰などに全力で打ち込む態度を表す。由来
仏教語に由来するとされる表現です。『一心』は心を一つに定めること、『無二』は二つの心がなく、他念や迷いがないことを意味します。正確な初出ははっきりしませんが、中国の仏教文献で六朝〜唐代(6〜8世紀ごろ)にはこうした語法が見られ、日本には仏典受容とともに奈良時代ごろまでに伝わったと考えられます。備考
文章語でやや硬い表現。『一心無二に〜する』『一心無二の忠義』の形で使われる。『一心不乱』と近いが、『二心がない』『忠実である』という含みを帯びることがある。例文
- 彼は一心無二に研究へ打ち込み、長年の課題を解決した。
- 師の教えを胸に、弟子たちは一心無二に稽古を重ねた。
- その家臣は主君に一心無二の忠義を尽くした。
- 雑念を払い、一心無二で目の前の仕事に向き合うことが大切だ。
- 彼女の一心無二の努力が、ついに夢の舞台への切符を引き寄せた。
類義語
- 一意専心
- 一心不乱
- 専心一意
- 専一不二
対義語
- 優柔不断
- 三心二意
- 二心
- 心猿意馬