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一往一来

読み方

いちおう いちらい

意味

一度行って一度来ることから、二つの場所・人の間を行ったり来たりすることをいう。転じて、手紙・使者・意見などが相互にやり取りされること、またその一往復を表す。やや文語的で、単なる移動だけでなく交流や交渉の継続を含んで使われることがある。

由来

中国の漢語表現に由来する語で、成立年代や明確な初出は未詳。『往』は行く、『来』は来るの意で、この二字を対にして往復・相互の行き来を表した。日本へは漢籍受容を通じて伝わり、平安〜中世以降の漢文訓読・文章語の中で理解され、近世以降も用いられた。

備考

現代ではやや古風・文語的な語。日常会話では『行き来』『往復』『やり取り』と言うことが多い。人や物の移動だけでなく、手紙や意見の交換にも使える。

例文

  • 使者の一往一来によって、両国の交渉は少しずつ前へ進んだ。
  • 雪が深くなると、山里と町との一往一来は難しくなる。
  • その書簡集は、師弟の一往一来を伝える貴重な資料である。
  • 港と島を一往一来する船が、この地域の暮らしを支えている。
  • 会議の後もメールの一往一来が続き、ようやく方針が固まった。

類義語

  • 往来
  • 往復
  • 行き来
  • やり取り
  • 相互往来

対義語

  • 一方通行
  • 断絶
  • 音信不通

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