一宿一飯
読み方
いっしゅく いっぱん意味
旅先などで一晩泊めてもらったり、一度食事を世話してもらったりするような、わずかな世話や恩のこと。そこから、小さな親切でも受けた恩は重く受け止め、忘れずに報いるべきだという気持ちを表す。多くは「一宿一飯の恩」「一宿一飯の恩義」の形で使う。由来
中国古典に直接由来するという定説はなく、成立時期ははっきりしない。日本では近世、特に江戸時代(17〜19世紀)に、旅人や渡世人が受けた「一晩の宿と一度の食事」の恩を重んじる感覚から広まったと考えられる。とくに侠客・博徒の世界で「一宿一飯の恩義」という言い方が定着した。備考
主に「一宿一飯の恩」「一宿一飯の恩義」として使う。任侠物・時代物でよく見られ、現代の日常会話ではやや古風。小さな世話にも報いるべきだという価値観を含む。例文
- 旅の途中で助けてもらった宿の主人に、一宿一飯の恩を感じた。
- 彼は若い頃に受けた一宿一飯の恩を忘れず、恩人の店を今でも気にかけている。
- 映画の主人公は、一宿一飯の恩義に報いるため危険な頼みを引き受けた。
- たとえ短い付き合いでも、一宿一飯の恩を軽く見るべきではない。
- その表現は古風だが、祖父は一宿一飯の恩を何より大切にする人だった。
類義語
- 一飯之恩
- 恩義
- 厚恩
- 恩顧
対義語
- 忘恩負義
- 恩知らず
- 背恩忘義