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一字三礼

読み方

いちじ さんらい

意味

仏典や尊い文章を、ひと文字ごとに三度礼拝するほど深く敬い、大切に扱うこと。もとは仏教で経文を写したり読んだりする際の敬虔な態度をいい、転じて、文章や言葉を一字一句おろそかにせず、細心の注意と敬意をもって接すること。

由来

中国仏教に由来する仏教語とされる。経典の書写・読誦に際し、一字ごとに三度礼拝するという、教えへの最大級の敬意を表す作法から生まれた。正確な初出年は未詳だが、遅くとも唐代(7〜10世紀)頃までにはこうした表現・実践が見られ、日本でも中世以降に仏教語として用いられた。

備考

主に仏教的・文語的な語。日常では比喩的に「一字一句を大切にする」「最大限の敬意で扱う」の意で使うことが多く、やや硬い表現。

例文

  • 住職は、写経は一字三礼の心で行うものだと教えてくれた。
  • 祖父は亡き師の手紙を一字三礼で読み返していた。
  • 校訂者たちは古写本に一字三礼の姿勢で向き合い、誤字脱字を慎重に確かめた。
  • 彼女の祝辞には一字三礼のような配慮が行き届き、どの言葉も丁寧に選ばれていた。
  • 契約書の最終確認は、一字三礼といえるほどの慎重さで進めるべきだ。

類義語

  • 恭敬礼拝
  • 三拝九拝
  • 一字一句を大切にする

対義語

  • 等閑視之
  • 粗略
  • 軽慢

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