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一子相伝

読み方

いっし そうでん

意味

学芸・武芸・家業などの奥義や秘法を、他人には明かさず、ただ一人の子や後継者だけに伝えること。もとは文字どおり一人の子に伝える意だが、現在は選ばれた唯一の弟子・継承者に特別な技や知識を伝える場合にも使う。

由来

中国仏教で、教えの真髄をただ一人の弟子に伝えることを表した漢語に由来するとされる。成立の正確な年は不明だが、遅くとも中国中世(唐〜宋代、7〜13世紀頃)には用例が見られると考えられる。日本では中世以降、武芸・芸道・家業の継承にも意味が広がった。

備考

必ずしも実子に限らず、養子・弟子・後継者一人への継承にも使う。武道・芸道・家業の文脈でよく見られ、比喩的に「限られた相手だけに教える」意味でも用いられる。

例文

  • この流派では、奥義は代々一子相伝で受け継がれてきた。
  • 老舗のたれの配合は、一子相伝の秘法として守られている。
  • 師匠は彼を後継者に選び、一子相伝の技を授けた。
  • その家では、能面作りの技術を一子相伝で伝えてきたという。
  • かつては一子相伝だった知識も、今では記録され、組織内で共有されている。

類義語

  • 秘伝
  • 口伝
  • 直伝
  • 衣鉢相伝
  • 師資相承

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