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一塵不染

読み方

いちじん ふせん

意味

俗世のけがれや欲望に少しも染まらず、心や行いが非常に清らかなこと。また、わずかな汚れもないほど清浄であること。もとは仏教的な表現で、塵ひとつ付かないほど澄みきった境地や状態をたとえていう。

由来

中国仏教・禅語に由来するとされる漢語表現です。「一塵」はごくわずかな塵、「不染」は染まらない意で、塵ひとつ付かない清浄さを表します。厳密な初出は未詳ですが、遅くとも唐〜宋代(7〜13世紀ごろ)の仏教・漢文世界で用いられ、日本へは禅宗文化の受容とともに中世以降に伝わったと考えられます。

備考

仏教・漢文由来のやや文語的な表現。日常会話では多くないが、人物の清廉さ、作品や景色の清らかさを格調高くほめるときに用いられる。

例文

  • 彼の生き方は一塵不染で、どんな利害にも心を動かされない。
  • 山寺の朝の空気には一塵不染の趣があり、参拝者の心を静めた。
  • 住職は一塵不染の境地を目指し、毎日欠かさず坐禅を続けている。
  • その白磁の美しさは、一塵不染という言葉がふさわしいほど清らかだった。
  • 権力や名声に染まらぬ一塵不染の人格が、多くの人の敬意を集めた。

類義語

  • 清浄無垢
  • 潔白無垢
  • 氷清玉潔
  • 清廉潔白

対義語

  • 煩悩具足
  • 利欲にまみれる
  • 俗塵に染まる

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