一切合切
読み方
いっさい がっさい意味
物事を残らず全部、例外なくまとめて指す言葉。人や物、金、事情などを「全部ひっくるめて」という強い意味で使う。単に「すべて」というだけでなく、徹底的に全部というニュアンスを帯びることが多い。由来
「一切」も「合切」も、ともに「全部・すべて」を意味する語で、同じ意味の語を重ねて強調した表現です。「一切」は仏教漢語として古く、日本では奈良~平安期の仏典受容とともに定着しました。「合切」も中世以降に「残らず全部」の意で用いられています。成句としての正確な成立年は不詳ですが、近世(江戸時代ごろ)には一般的な言い方として見られます。備考
「全部」よりも勢いがあり、ややくだけた響きで使われることがあります。名詞的にも副詞的にも用いられ、「一切合切なくす」「一切合切を任せる」のように使います。例文
- 引っ越しを機に、使わない家具や本を一切合切処分した。
- 台風で畑の作物が一切合切だめになってしまった。
- 彼は事情を一切合切知ったうえで、その仕事を引き受けた。
- 店じまいのため、在庫を一切合切まとめて安く売り出した。
- 借金を返すために、家にあるものを一切合切売り払った。
類義語
- 全部
- すべて
- 何もかも
- 残らず
- 根こそぎ
対義語
- 一部
- 部分
- 若干
- 多少