一丘之貉
読み方
いっきゅう の かく意味
同じ丘にすむ貉はみな同類であるという意から、互いに違うように見えても、実は同じような悪い仲間・同程度の者であること。多く、人や集団を批判して「どちらも大差なく好ましくない」と言う場合に用いる。由来
中国前漢の歴史を記した『漢書』楊惲伝に見える「古と今とは一丘の貉の如し」に由来するとされる。『漢書』は後漢の班固らにより1世紀後半から2世紀初めに編纂された史書で、昔の権力者も今の権力者も同じようなものだ、という批判的文脈で用いられた。備考
「貉」はアナグマ・タヌキ類を指す古い語。現代では「同じ穴の狢」の方が一般的で、「一丘之貉」は硬く文語的。人を悪く同類視する表現なので使用場面に注意。例文
- 表では対立しているように見える二つの派閥だが、利権に群がる姿は一丘之貉だ。
- 不正を追及する側も裏で同じことをしていたのだから、結局は一丘之貉と言われても仕方がない。
- あの会社と競合他社は方針が違うと主張しているが、顧客軽視という点では一丘之貉である。
- 噂だけで人を攻撃する者も、それを面白がって広める者も、一丘之貉ではないか。
- 彼は相手を悪者扱いしていたが、過去の行いを見れば自分も一丘之貉だと気づくべきだ。
類義語
- 同じ穴の狢
- 五十歩百歩
- 似たり寄ったり
- 同類
- 同類項
- 大同小異
対義語
- 月とすっぽん
- 雲泥の差
- 霄壌之差
- 別物
- 似て非なるもの