鼓腹撃壌
読み方
こふく げきじょう意味
世の中がよく治まり、人民が衣食に満ち足りて平和な生活を楽しんでいること。政治が行き届いているため、庶民が不安や不満を抱かず、腹をたたき地を踏んでのびのびと暮らすような太平の世をいう。由来
中国古代の伝説上の聖天子・堯の時代(伝承では紀元前23世紀ごろ)の故事に由来する。老人が腹を鼓のようにたたき、地を打って遊びながら太平を歌ったという「撃壌歌」の逸話による。表現は後世の漢籍を通じて定着したが、成語としての成立時期は不詳。備考
古風で文語的な表現。日常会話より、歴史・政治・文学的文脈で「理想的な太平の世」を述べる際に用いられることが多い。例文
- 名君の治世には、国中に鼓腹撃壌の気風が満ちていたという。
- 戦後の混乱を乗り越え、人々はようやく鼓腹撃壌の日々を取り戻した。
- 為政者の理想は、民が政治を意識せず鼓腹撃壌できる社会を築くことだ。
- 豊作が続き、村には鼓腹撃壌と形容したくなる穏やかな空気が流れていた。
- その国の繁栄ぶりを、旅行記は鼓腹撃壌の世として描いている。
類義語
- 天下泰平
- 太平無事
- 安居楽業
- 含哺鼓腹
- 尭風舜雨
対義語
- 兵荒馬乱
- 内憂外患
- 天下騒乱
- 戦乱の世
- 塗炭之苦