鴛鴦之契
読み方
えんおう の ちぎり意味
夫婦が仲むつまじく、深い愛情と固い約束で結ばれていること。特に、結婚に際して交わす永遠の愛や添い遂げる誓いを、雌雄が寄り添うとされる鴛鴦(おしどり)になぞらえていう表現。由来
「鴛鴦」は雄の鴛と雌の鴦を合わせた語で、古代中国以来、つがいで仲よく寄り添う鳥として詩文に多く詠まれた。「契」は約束・誓いの意。中国の詩文的表現が日本の漢詩文・婚礼語に取り入れられたものと考えられるが、成立年は不詳。日本では中世以降の漢文訓読・和漢混交の文脈で用例が広がったとみられる。備考
雅語・文語的で、日常会話ではあまり使わない。婚礼の祝辞や文学的表現に向く。「鴛鴦」は実際の生態より、仲むつまじい夫婦の象徴としての文化的イメージが強い。例文
- 二人は親族の前で、鴛鴦之契を結ぶことを静かに誓った。
- 結婚五十年を迎えても互いを思いやる姿は、まさに鴛鴦之契というにふさわしい。
- 古い祝辞には、新郎新婦の末永い幸せを願って鴛鴦之契という言葉が用いられていた。
- 困難な時期を支え合って乗り越えた二人の絆は、鴛鴦之契そのものだった。
- 祖父母は若いころに交わした鴛鴦之契を胸に、生涯連れ添った。
類義語
- 比翼連理
- 琴瑟相和
- 偕老同穴
- 夫婦和合
- おしどり夫婦
- 鴛鴦夫婦
対義語
- 琴瑟不調
- 同床異夢
- 犬猿の仲
- 夫婦反目
- 水火不容