頂門一針
読み方
ちょうもん の いっしん意味
相手の急所や欠点を鋭く突く戒め・忠告のこと。ぼんやりしている人や思い上がっている人に対し、頭の頂を針で刺すように、はっと目を覚まさせる厳しく的確な一言をいう。由来
「頂門」は頭のてっぺん、「一針」は一本の針。頭頂の急所に針を打つように、相手の最も大切な点を突いて覚醒させるという比喩から生まれた語。中国の禅林・漢籍的表現に由来するとされるが、初出や成立年は不明。日本では近世以降、漢文調の文章や訓戒の文脈で用いられた。備考
「頂門の一針」と助詞「の」を入れて用いる形も一般的。日常会話より文章語・評論調で使われ、強い戒めや核心を突く忠告を表す。例文
- 恩師の「才能に頼るな」という言葉は、慢心していた私への頂門一針だった。
- 会議での部長の指摘は厳しかったが、企画の弱点を突く頂門一針となった。
- 彼の批評は辛辣に聞こえるが、作品をよくするための頂門一針として受け止めたい。
- 不正を見て見ぬふりしていた組織に、内部告発は頂門一針を加えた。
- その短い助言は、新人の甘い考えを改めさせる頂門一針となった。
類義語
- 痛烈な忠告
- 痛棒
- 警世の言
- 耳の痛い忠告
- 寸鉄人を刺す
対義語
- 甘言蜜語
- 阿諛追従
- お世辞
- 追従