金甌無欠
読み方
きんおう むけつ意味
黄金の甕や鉢に傷や欠けがないことから、国土・国家・体制などが完全で、少しも損なわれていない状態をいう。特に、領土の保全や国家の独立・統一が堅固に守られていることのたとえとして用いられる。由来
中国の故事に由来する。梁の武帝(6世紀)が国家の安泰を「我が国家はなお金甌のごとく、一傷欠なし」とたとえた話に基づくとされ、唐代の659年ごろ成立した史書『南史』などに見える。「金甌」は黄金製の甕・鉢、「無欠」は欠けがないこと。備考
現代では日常会話よりも、歴史・政治・外交など硬い文脈で使われる。特に「領土の金甌無欠」の形が多い。表記は中国では「金甌無缺」とも書く。例文
- その国は長い外交努力によって、領土の金甌無欠を保ってきた。
- 政府は国境問題について、金甌無欠を守る姿勢を改めて表明した。
- 歴史家は、当時の王朝が金甌無欠とは言えず、各地で反乱を抱えていたと指摘する。
- 独立直後の新国家にとって、金甌無欠の維持は最重要課題だった。
- 平和条約の締結により、国家の金甌無欠が国際的に確認された。
類義語
- 完全無欠
- 無傷完璧
- 安泰無事
- 堅固不抜
対義語
- 領土分裂
- 国家分裂
- 満身創痍
- 欠陥だらけ