近悦遠来
読み方
きんえつ えんらい意味
身近な人々が喜び、遠方の人々も慕って集まって来ること。主に、政治や統治が公正で徳のあるものであれば、近くの民は満足し、遠くの民も評判を聞いて帰服・移住してくる、という理想的な治政のあり方をいう。由来
『論語』子路篇の「近者説、遠者来」に由来する。「説」は「悦」と同じく喜ぶ意。孔子(前551〜前479)の政治観を伝える言葉で、『論語』は戦国時代(前5〜前3世紀ごろ)に編纂されたとされる。備考
古典由来の硬い表現で、日常会話より政治・経営・地域振興などの文脈で用いられる。単に「遠方から客が来る」だけでなく、近くの人の満足が前提。例文
- 新しい市長の公平な施策により、商店街は活気を取り戻し、近悦遠来の様相を呈している。
- 住民を大切にする行政こそが、観光客や移住者を呼び込む近悦遠来の基本である。
- この旅館は地元客に愛され続けた結果、評判が広まり、今では近悦遠来の宿となった。
- 企業経営でも、まず社員を満足させることが近悦遠来につながると社長は語った。
- 藩主の仁政によって領民は安んじ、他国からも人が移り住む近悦遠来の治世が実現した。
類義語
- 善政
- 仁政
- 徳治
- 仁政徳治
- 徳政
対義語
- 民心離反
- 人心離反
- 衆叛親離
- 悪政