衆生済度
読み方
しゅじょう さいど意味
仏教で、迷いや苦しみの中にいるすべての生き物を救い、悟りの世界へ導くこと。転じて、広く人々を苦難から救おうとする慈悲深い行為や志をいう。由来
仏教語に由来する。「衆生」はサンスクリット語 sattva などの漢訳で、迷いの世界に生きるすべての存在を指す。「済度」は迷いの此岸から悟りの彼岸へ渡して救う意。語の正確な成立年は不明だが、漢訳仏典で4〜6世紀ごろに用法が整い、日本には仏教伝来後の飛鳥時代(6世紀以降)に入ったと考えられる。備考
仏教色が非常に強い語。日常会話では硬く、僧侶・菩薩・慈善活動などを述べる文脈で用いられることが多い。例文
- 菩薩は衆生済度の誓いを立て、苦しむ人々に手を差し伸べた。
- 彼の医療活動は、宗教を超えて衆生済度の精神に通じるものがある。
- 寺の掲示板には、衆生済度を説く古い経文の一節が掲げられていた。
- 名僧は山にこもるだけでなく、村々を歩いて衆生済度に努めた。
- 災害後の支援に奔走する姿を見て、私は衆生済度という言葉を思い出した。
類義語
- 済度衆生
- 普度衆生
- 救済
- 抜苦与楽
- 救民済世
対義語
- 利己主義
- 自利専心
- 自己中心