衆口鑠金
読み方
しゅうこう しゃくきん意味
多くの人が同じことを言い立てれば、たとえ事実でなくても世間に信じられ、真実をねじ曲げたり、人を傷つけたりするほど大きな力を持つということ。特に、うわさや中傷、世論の怖さを戒める語。由来
中国の故事に由来する語。『史記』張儀列伝に見える「衆口鑠金、積毀銷骨」に基づくとされる。「多くの口は金属をも溶かす」という比喩で、前漢の司馬遷が編んだ『史記』(紀元前1世紀ごろ成立)に由来する。戦国時代の遊説・政争を背景に、群衆の言説や讒言の力を説いた表現。備考
硬い漢語表現で、日常会話より評論・文章語向き。現代ではデマ、風評被害、SNS上の炎上や中傷を論じる文脈で使いやすい。例文
- 根拠のない噂でも、毎日のように広まれば衆口鑠金となり、本人の信用を大きく損なう。
- SNSでは一つの誤情報が瞬く間に拡散し、衆口鑠金のように世論を動かしてしまうことがある。
- 社内で彼への悪評が繰り返され、ついには衆口鑠金となって昇進の話まで消えてしまった。
- 衆口鑠金を恐れるなら、情報を受け取る側も発信する側も、事実確認を怠ってはならない。
- 歴史を振り返ると、衆口鑠金によって無実の人が罪人のように扱われた例は少なくない。
類義語
- 三人成虎
- 流言飛語
- 浮言流説
- 積毀銷骨
- 曾参殺人
対義語
- 不言実行
- 沈黙寡言