蝸牛角上
読み方
かぎゅう かくじょう意味
かたつむりの角の上ほどの、ごく狭い世界のこと。また、そのような小さな範囲で、つまらない利害や名誉をめぐって争うこと。人間の争いや執着を、広い視野から見れば取るに足らないものだと戒める表現。由来
中国戦国時代の思想書『荘子』則陽篇に由来する。成立は紀元前4〜3世紀ごろとされる。かたつむりの左角に「触氏」、右角に「蛮氏」という国があり、領土を争って大戦をしたという寓話から、極小の世界での争いや小さなことへの執着をいうようになった。備考
古典由来の硬い表現で、日常会話より文章語・評論で多い。「蝸牛角上の争い」の形で使われやすい。相手の争いを小さく見る響きがあるため、使用場面に注意。例文
- 社内の派閥争いも、会社の将来を考えれば蝸牛角上の争いにすぎない。
- 狭い業界で順位を競ってばかりいるのは、まさに蝸牛角上だ。
- 彼は蝸牛角上の名利にとらわれず、もっと大きな目標に目を向けた。
- 町内会の些細な対立を見て、祖父は「蝸牛角上の争いだ」と苦笑した。
- 世界の広さを知ると、かつての悩みは蝸牛角上の出来事のように思えた。
類義語
- 蝸角之争
- 蛮触之争
- 蛮触相争
- 井蛙之見
- 小利大損
対義語
- 広大無辺
- 海闊天空
- 大所高所
- 大同団結