蜀犬吠日
読み方
しょっけん はいじつ意味
見聞の狭い人が、自分の知らない珍しいものや優れたものに出会うと、驚いたり疑ったり、むやみに非難したりすることのたとえ。蜀の地では曇雨が多く太陽を見ることが少ないため、犬が日を見て怪しんで吠える、という意から。由来
中国・唐代の文人、柳宗元(773〜819)の文章「答韋中立論師道書」に見える故事に基づく。蜀(現在の四川地方)は雨や霧が多く日照が少ないため、太陽が出ると犬が珍しがって吠えると述べたことに由来する。成立は唐代、8世紀末〜9世紀初め頃と考えられる。備考
やや硬い漢語表現で、日常会話より文章・評論向き。相手を「見識が狭い」と評する語なので、直接使うと失礼になりやすい。例文
- 新しい研究成果を頭ごなしに否定するのは、まさに蜀犬吠日というものだ。
- 彼は海外の慣習を知らず、少し違うだけで蜀犬吠日のように騒ぎ立てた。
- 画期的な提案ほど、最初は蜀犬吠日の反応を受けることがある。
- 若い社員の斬新な発想を笑う上司の態度は、蜀犬吠日と言わざるを得ない。
- 珍しい現象を見て根拠もなく不吉だと騒ぐのは、蜀犬吠日のたぐいである。
類義語
- 粤犬吠雪
- 少見多怪
- 井底之蛙
- 孤陋寡聞
- 遼東之豕
対義語
- 見聞広博
- 博学多識
- 博識多才
- 見多識広