蘭摧玉折
読み方
らんさい ぎょくせつ意味
すぐれた才能や高い徳を持つ人、また美しい人が、若くして亡くなることを惜しんでいう語。蘭が折れ、美しい玉が砕けるように、価値あるものが早く失われるという比喩で、主に弔辞や追悼文などで用いられる。由来
中国・南朝宋の劉義慶が編んだ逸話集『世説新語』言語篇に見える「寧ろ蘭摧玉折と為るも、蕭敷艾栄と作らず」に由来する。成立は5世紀前半ごろ。香り高い蘭や美玉が折れ砕けることを、賢者・才人の早逝にたとえた表現。備考
非常に文語的・弔意の強い表現。日常会話ではほとんど使わず、追悼文・弔辞・文学的文章で用いる。対象を高く評価する含みがある。例文
- 将来を嘱望された研究者の急逝に、恩師は「まさに蘭摧玉折の悲しみだ」と弔辞で述べた。
- 若き作曲家の死は音楽界にとって蘭摧玉折であり、多くの仲間がその才能を惜しんだ。
- 彼女は短い生涯のうちに数々の名作を残したため、追悼記事には蘭摧玉折という言葉が添えられた。
- 事故で亡くなった青年医師を悼み、同僚たちは蘭摧玉折の思いで遺稿集を編んだ。
- 蘭摧玉折とは、単なる死ではなく、惜しまれるべき才能や人格が若くして失われることをいう。
類義語
- 夭折
- 夭逝
- 早世
- 若死に
- 玉折
- 哲人其萎
対義語
- 長生久視
- 不老長寿
- 健康長寿
- 長命長寿