苦心惨憺
読み方
くしん さんたん意味
あれこれと心を砕き、非常な苦労を重ねながら物事を成し遂げようとすること。精神的な悩みや工夫、努力の大きさを強く表し、「苦心の末にようやく実現した」というような場面で使う。由来
漢語由来の成語です。「苦心」も「惨憺」も、ともに心を悩ませて苦しみ努力する意があり、似た意味の語を重ねて強調した表現です。「惨憺」は中国古典に古くから見え、唐代(8世紀ごろ)の詩文にも近い用法がありますが、「苦心惨憺」という形での厳密な初出年は不詳です。日本では漢文訓読や文章語の中で定着しました。備考
やや硬い文章語。「苦心惨憺の末」「苦心惨憺して」の形でよく使う。主に精神的な苦労や工夫の大きさを強調する表現。例文
- 研究チームは新薬の開発に苦心惨憺し、ようやく実用化にこぎつけた。
- 祖父は戦後の混乱の中、苦心惨憺の末に家業を立て直した。
- 彼女が苦心惨憺して書き上げた企画書は、審査員の高い評価を受けた。
- 監督は限られた予算で作品の質を保つため、苦心惨憺を重ねて撮影を進めた。
- 苦心惨憺の末に完成した庭園には、職人たちの技と執念が宿っている。
類義語
- 艱難辛苦
- 千辛万苦
- 悪戦苦闘
- 粒粒辛苦
- 心血を注ぐ
対義語
- 安逸無為
- 悠々自適
- 気楽千万