良知良能
読み方
りょうち りょうのう意味
人が生まれながらに備えている、善悪を判断する知恵と、教えられなくても自然に行える能力のこと。特に儒教では、道徳的判断力や本来の善い心を指す語として用いられる。由来
中国の儒教古典『孟子』尽心上に由来する語。『孟子』は戦国時代、紀元前4〜3世紀ごろの思想を伝える書で、「学ばずして能くするものを良能、慮らずして知るものを良知」と説き、人間に本来備わる道徳的知と能力を表した。備考
日常会話ではあまり使われず、儒教・倫理学・教育論などで用いられる硬い語。陽明学の「良知」と関連して理解されることも多い。例文
- 幼い子が困っている友達を自然に助けた姿に、良知良能の働きを見た気がした。
- 孟子は、人には良知良能が備わっていると考え、人間の本性の善を説いた。
- 教育とは、外から知識を詰め込むだけでなく、良知良能を引き出す営みでもある。
- 彼女の公正な判断は、単なる経験則ではなく、良知良能に根ざしているように思える。
- 良知良能を信じる立場からすれば、人は本来、善を選び取る力を持っていることになる。
類義語
- 生得知能
- 天賦の才
- 先天的能力
- 生まれながらの知恵
- 本然の知能
対義語
- 無知無能
- 後天習得
- 後天的知識