膾炙人口
読み方
かいしゃ じんこう意味
すぐれた詩文・言葉・作品・評判などが、多くの人々の口にのぼって広く知れ渡り、称賛されること。単に有名というだけでなく、人々に好まれ、語り伝えられるほど評判が高いという意味で使う。由来
「膾」は細かく切った生肉・なます、「炙」はあぶり肉で、どちらも昔の中国で多くの人に好まれた美味を指す。「人口」は人々の口のこと。人々の口に味わわれるように、詩文や評判が広く賞賛される意に転じた。素材となる表現は戦国時代の中国の思想書『孟子』(紀元前4〜3世紀頃成立)に見え、成句としては唐末〜五代頃、王定保『唐摭言』(10世紀頃)などの詩文評に用例が見られる。備考
やや硬い文章語で、文学・名句・評判などに用いることが多い。現代では「人口に膾炙する」の形が特に一般的。単なる流行や一時的な話題にはやや大げさ。例文
- この小説の冒頭の一節は、発表から百年以上たった今も膾炙人口している。
- 彼の演説に出てくる「未来は待つものではなく作るものだ」という言葉は、たちまち膾炙人口した。
- その俳句は平易な表現ながら余韻が深く、世代を超えて膾炙人口している。
- 新しい広告コピーは印象的で、発売直後から膾炙人口するようになった。
- この故事は教訓の分かりやすさから、古くから膾炙人口してきた。
類義語
- 人口膾炙
- 広く知られる
- もてはやされる
- 人口に上る
- 名高い
- 世評が高い
- 洛陽紙価
対義語
- 無名
- 埋没
- 忘却
- 人知れず
- 世に知られない