股肱之臣
読み方
ここう の しん意味
主君や上司が最も信頼し、重要な任務を任せる家臣・部下のこと。「股」はもも、「肱」はひじ・腕で、身体に欠かせない手足のように、主君を補佐する大切な人物をたとえる。現代では政治家・経営者などの「右腕」という意味でも使う。由来
古代中国の経書『書経』に見える「臣は朕が股肱耳目となる」という趣旨の表現に由来する。「股肱」は身体の要となる脚と腕を指し、君主を支える重臣の比喩となった。『書経』の成立は諸説あるが、戦国時代から前漢期(紀元前4〜2世紀ごろ)に編纂・整理されたとされる。備考
「股肱の臣」と仮名交じりで書くことも多い。格式ばった歴史・政治・組織論の文脈で使われ、日常会話では「右腕」「腹心」のほうが自然。例文
- 若くして藩政改革を成功させた彼は、藩主にとってまさに股肱之臣であった。
- 社長は創業以来の幹部を股肱之臣として重んじ、重要な交渉を任せている。
- その宰相は王の股肱之臣として、内政と外交の両面を支えた。
- 新政権では、首相の股肱之臣と目される人物が官房長官に起用された。
- どれほど有能でも、主君の信頼を失えば股肱之臣としての地位は保てない。
類義語
- 腹心の臣
- 股肱腹心
- 腹心
- 右腕
- 懐刀
- 忠臣
対義語
- 奸臣
- 佞臣
- 逆臣
- 乱臣賊子