肝胆照人
読み方
かんたん ひとを てらす意味
心の奥底まで隠し立てがなく、誠実で率直なこと。自分の本心や真心を明らかにして人に接するさまをいう。特に、私心や策略を持たず、相手に対して誠意を尽くす人柄を褒める表現。由来
中国古典に基づく漢語成句。「肝胆」は肝臓と胆のうから転じて心の奥底・真心を表し、「照人」はそれが人を照らすほど明らかである意。前漢・司馬遷『史記』淮陰侯列伝(紀元前91年ごろ成立)に見える「腹心を披き、肝胆を輸す」という表現を背景にした成語とされる。備考
文章語的で硬い表現。「肝胆相照らす」と近いが、こちらは人柄の誠実さ・率直さを褒める用法が中心。日常会話ではややまれ。例文
- 彼は肝胆照人の人柄で、部下から厚い信頼を集めている。
- 交渉の場でも、社長の肝胆照人の姿勢は相手企業の心を動かした。
- 友人のために損得を考えず奔走する彼女は、まさに肝胆照人というべき人物だ。
- 政治家には、言葉だけでなく肝胆照人の態度で国民に向き合うことが求められる。
- 初対面にもかかわらず、彼の率直な説明には肝胆照人の趣があった。
類義語
- 肝胆相照
- 虚心坦懐
- 胸襟開豁
- 開心見誠
- 赤心相待
対義語
- 面従腹背
- 口蜜腹剣
- 腹黒
- 陰険狡猾