聖人君子
読み方
せいじん くんし意味
徳や知恵が非常にすぐれ、人格も立派で、私欲にとらわれず正しく行動する人をいう。理想的な人格者という強い褒め言葉だが、現代では「そんな聖人君子ではない」のように、誰も完全無欠の善人ではないという文脈で使われることもある。由来
中国古典・儒教思想に由来する語です。「聖人」は最上の知徳を備えた理想的人物、「君子」は徳のある立派な人物を指し、その二語を重ねて強調した表現です。特定の初出は未詳ですが、先秦〜漢代(紀元前3世紀〜紀元前2世紀ごろ)の中国思想を背景に成立したと考えられ、日本には漢籍の受容とともに伝わりました。備考
現代では褒め言葉のほか、「聖人君子じゃあるまいし」のように、完璧な善人であることを求めすぎる態度をたしなめる言い方としてもよく使われます。例文
- 彼は私利私欲に走らず、まるで聖人君子のように振る舞う。
- 聖人君子でもあるまいし、誰にでも失敗や迷いはある。
- 政治家に聖人君子であることを求めるより、まずは誠実さと説明責任が大切だ。
- 彼女は他人に厳しすぎて、皆に聖人君子であることを要求しているようだ。
- 昔の教養小説では、主人公が聖人君子として描かれることが少なくない。
類義語
- 仁人君子
- 人格者
- 品行方正
- 清廉潔白
対義語
- 小人
- 俗物
- 悪漢
- 奸邪の徒