経国済民
読み方
けいこく さいみん意味
国家を正しく治め、人民を救い安んじること。転じて、政治や行政の本来の役目は、国の秩序を整え、人々の暮らしを良くすることにあるという考えを表す。為政者に求められる理想を示す、非常に硬い表現。由来
中国古典に由来する語です。正確な初出ははっきりしませんが、隋〜唐代(6〜7世紀)頃までには同系の表現が見られるとされます。「経」は治める、「国」は国家、「済」は救う、「民」は人民の意で、「国を治めて民を救う」という政治理念を表します。日本でも漢籍の受容を通じて定着しました。備考
日常会話ではほとんど使われず、歴史・政治・漢文調の文脈で見られる硬い語です。「経世済民」と近く、近代語の「経済」とも語源的なつながりがあります。例文
- 政治家には、経国済民の志が何よりも求められる。
- 彼は私益ではなく経国済民を掲げて地方改革に取り組んだ。
- 古来、為政者の理想は経国済民にあると考えられてきた。
- 新しい予算案も、経国済民の観点から見直す必要がある。
- その研究者は、近代日本における経国済民の思想史を調べている。
類義語
- 経世済民
- 済世安民
- 治国安民
対義語
- 苛斂誅求
- 暴虐無道
- 私利私欲