粒粒辛苦
読み方
りゅうりゅう しんく意味
一粒一粒の穀物は、人々が苦労して作り上げたものだということから、物事の成果の背後にある並々ならぬ努力や苦心をいう。特に、食べ物を粗末にせず、生産者の労苦に感謝するべきだという文脈で使われることが多い。由来
中国・唐代(9世紀ごろ、正確な成立年は不詳)の詩人・李紳の詩『憫農』の一句「誰知盤中餐、粒粒皆辛苦」に由来する。これは「茶碗の中の食事の一粒一粒が、すべて苦労の結晶であることを誰が知っているだろうか」という意味で、そこから一つ一つの成果に込められた苦労を表す語になった。備考
主に文章語。米や穀物に限らず、物事の完成までの地道な努力全般にも使えるが、元来は食べ物と生産者の苦労を意識させる語。感謝や節約を促す文脈で用いられやすい。例文
- 茶碗に残ったご飯を見て、祖母は「一粒にも粒粒辛苦がこもっているのだから、粗末にしてはいけない」と諭した。
- 農家の一年を取材すると、収穫までの道のりがまさに粒粒辛苦であることを実感する。
- この銘柄米は、生産者の粒粒辛苦の末にようやく市場へ出荷される。
- いまの会社の基盤は、創業期を支えた社員たちの粒粒辛苦によって築かれた。
- 食育の授業では、一粒の米にも粒粒辛苦があると学んだ。
類義語
- 千辛万苦
- 艱難辛苦
- 刻苦勉励
対義語
- 濡手で粟
- 不労所得
- 安逸無為