漢字辞典.com

立錐之地

読み方

りっすい の ち

意味

錐を突き立てるほどの、ごくわずかな土地や空間のこと。多くは「立錐の地もない」「立錐の余地もない」の形で、人や物が非常に混み合って、少しのすき間もない状態を表す。また、もとは極度に貧しく、わずかな土地さえ持たないことにも用いられる。

由来

中国古代の史書『史記』留侯世家などに見える「無立錐之地(錐を立つるの地無し)」に由来するとされる。『史記』は前漢の司馬遷によって紀元前1世紀ごろに成立した。錐を立てられるほどの小面積を比喩にして、わずかな土地・余地を表した語。

備考

現代日本語では「立錐之地」単独より、「立錐の余地もない」「立錐の地もない」の形が一般的。文章語・漢文調の硬い表現で、日常会話ではやや古風。

例文

  • 人気歌手のライブ会場は満員で、まさに立錐之地もないほどだった。
  • 年末の市場は買い物客であふれ、通路には立錐之地もなかった。
  • 展示会の初日は来場者が殺到し、ブースの前は立錐之地を残さぬ混雑となった。
  • 彼は戦乱で財産を失い、立錐之地すら持たない身となった。
  • 事故の影響で駅のホームは人で埋まり、立錐之地もない状態が続いた。

類義語

  • 立錐之余地
  • 寸土寸地
  • 弾丸之地
  • 猫額大

対義語

  • 広大無辺
  • 無辺無際
  • 一望無垠
  • 沃野千里

この四字熟語に含まれる漢字

同じ漢字を含む四字熟語