秋毫之末
読み方
しゅうごう の すえ意味
秋に生え替わる獣の細い毛の先端のことから、ごくわずかなもの、きわめて小さいもののたとえ。転じて、非常に細かな点や微細な差異を指す。文脈によっては、細部ばかりを見て大事なことを見落とす含みで用いられる。由来
中国戦国時代の思想書『孟子』梁恵王上に見える「明足以察秋毫之末、而不見輿薪」(目は秋の細毛の先まで見分けられるのに、車いっぱいの薪は見えない)に由来する。成立は紀元前4〜3世紀ごろとされる。「秋毫」は秋に生える獣の細い毛、「末」は先端の意。備考
文章語・漢文調の硬い表現。日常会話では「ごくわずか」「細部」「微細な点」などと言い換えるのが自然。「秋毫」単独でも同様の意味を持つ。例文
- 彼は秋毫之末の違いまで見逃さないほど、古文書の筆跡に詳しい。
- 品質検査では、秋毫之末ともいうべき傷を発見できる観察力が求められる。
- 議論が秋毫之末にこだわりすぎて、肝心の方針が決まらなかった。
- 名人の鑑定士は、器の釉薬に残る秋毫之末の差から産地を見抜いた。
- 研究者としては秋毫之末をおろそかにしない姿勢が大切だが、大局を見ることも忘れてはならない。
類義語
- 毫末
- 微塵
- 僅少
- 九牛一毛
- 一毫
- 寸毫
- 微細
対義語
- 巨細漏らさず
- 大所高所
- 大局着眼