破邪顕正
読み方
はじゃ けんしょう意味
仏教で、誤った教えや邪な考えを打ち破り、正しい教え・道理を明らかにすること。転じて、誤りや不正を退け、正論・正義をはっきり示すことにもいう。由来
中国仏教に由来する語。原典は諸説あるが、隋〜唐代(6〜8世紀ごろ)の天台系仏教文献などで用いられた表現とされる。「邪を破り、正を顕す」という字義どおりの意味で、日本では平安時代以降に仏教語として定着し、特に天台・日蓮系の文脈で重視された。備考
主に仏教・思想史の文脈で使う硬い語。日常では比喩的にも使えるが、相手の考えを「邪」と断じる強い響きがあり、論争的に受け取られることがある。例文
- 祖師は破邪顕正を掲げ、誤った教えを厳しく批判した。
- 彼の論文は、破邪顕正の立場から従来説の問題点を明らかにしている。
- 宗派の歴史を学ぶうえで、破邪顕正という理念は欠かせない。
- 住職は法話で、破邪顕正とは相手を憎むことではなく、真理を示すことだと説いた。
- その改革案は、古い悪習を改めるという意味で、現代的な破邪顕正ともいえる。
類義語
- 摧邪顕正
- 邪を破り正を顕す
- 顕正破邪
対義語
- 助邪破正
- 邪正混淆