眼光紙背
読み方
がんこう しはい意味
文章や物事の表面に現れた言葉や現象だけにとどまらず、その背後にある本当の意図・深い意味・本質まで鋭く見抜くこと。特に読書や批評において、書かれた内容の行間や作者の真意を深く理解する力をいう。由来
中国の文芸批評・書論に見られる「紙背に徹す(紙の裏まで達する)」という発想を背景にした語です。宋代(10〜13世紀)ごろには、書や文章の力が表面を超えて奥まで届くという比喩が用いられていましたが、「眼光紙背」としての厳密な初出は不詳です。日本では「眼光紙背に徹する」の形で定着しました。備考
単独でも辞書に立項されるが、実際には「眼光紙背に徹する」の形で使うことが多い。やや文章語・書き言葉的で、読書・批評・分析力をほめる場面に向く。例文
- 彼の書評は眼光紙背に徹しており、作者自身も気づかなかった主題を浮かび上がらせた。
- 古典を学ぶなら、字面を追うだけでなく眼光紙背の姿勢が必要だ。
- 編集長は新人の原稿を読み、眼光紙背に徹する指摘で文章の弱点を見抜いた。
- あの研究者の解釈は眼光紙背で、史料の背後にある時代精神まで捉えている。
- 会議では数字だけを見るのではなく、報告書の意図を眼光紙背に読み取る力が求められる。
類義語
- 明察秋毫
- 慧眼
- 洞察
- 看破
- 本質を見抜く
対義語
- 一知半解
- 皮相浅薄
- 表面的理解
- 浅見
- うわべだけを見る