皮肉骨髄
読み方
ひにく こつずい意味
物事の理解・修得・評価などに、浅い段階から深い段階までの差があること。また、表面的な部分から核心・奥義に至るまでの全体をいう。特に学問・芸道・宗教的修行などで、到達度の浅深を表す語。由来
禅宗の祖とされる達磨大師の逸話に由来する。達磨が弟子たちの悟りの深さを評して「汝はわが皮を得たり」「肉を得たり」「骨を得たり」「髄を得たり」と述べたという故事から。逸話は中国宋代の禅書『景徳伝灯録』(1004年成立)などに見えるが、達磨の時代は6世紀頃とされ、故事の成立過程の正確な年代は不明。備考
「皮肉」はここでは「嫌み」の意味ではなく、「皮と肉」を指す。禅語的・文語的で日常会話ではまれ。学問・芸道・修行の深浅を述べる文脈で用いられる。例文
- 師匠は弟子たちの作品を見て、皮肉骨髄の差がはっきり出ていると言った。
- 同じ古典を読んでも、初心者と研究者では理解に皮肉骨髄の違いがある。
- 彼の批評は表面をなぞるだけでなく、作品の皮肉骨髄にまで及んでいる。
- 茶道の所作は一見単純だが、稽古を重ねるほど皮肉骨髄の奥深さがわかる。
- この講義では、思想の皮肉骨髄を順にたどり、基礎から核心まで学ぶ。
類義語
- 浅深
- 深浅
- 精粗
- 表層と本質
- 皮相と核心
対義語
- 皮相浅薄