百八煩悩
読み方
ひゃくはち ぼんのう意味
仏教で、人間の心身を悩ませ、悟りを妨げる迷いや欲望が百八あるとする考え。また転じて、人が持つ数多くの欲望・執着・怒り・嫉妬などの心の乱れをいう。大みそかの除夜の鐘を百八回つく由来としても知られる。由来
仏教語に由来する。煩悩の数を百八とする説はインド仏教に古くから見られ、中国を経て日本へ伝わった。日本での受容は仏教伝来以後で、奈良時代〜平安時代には仏教教理として広まったと考えられるが、「百八煩悩」という成語の成立時期は不詳。数え方には、六根に好・悪・平などを掛け合わせる説など諸説がある。備考
除夜の鐘と結びついて一般にもよく知られるが、本来は仏教教理の語。実数の百八というより「非常に多い煩悩」を象徴する表現としても使われる。例文
- 年末になると、除夜の鐘を聞きながら自分の百八煩悩を少しでも払いたいと思う。
- ダイエット中なのに夜中のラーメンに心を奪われ、百八煩悩の強さを思い知った。
- 彼は出世欲や名誉欲に振り回され、まさに百八煩悩に苦しんでいるようだった。
- 座禅を組んでも、仕事の不安や人間関係の悩みが次々に浮かび、百八煩悩はなかなか消えない。
- 百八煩悩を断ち切るのは難しいが、自分の欲や怒りに気づくことから修行は始まる。
類義語
- 煩悩
- 妄念
- 迷妄
- 欲望煩悩
- 煩悩具足
対義語
- 悟り
- 解脱
- 無念無想
- 明鏡止水
- 無欲恬淡