牛鬼蛇神
読み方
ぎゅうき だしん意味
牛の頭をした鬼と、蛇の体をもつ神の意。転じて、異様で得体の知れない怪物や悪鬼、または正体がつかめず不気味・邪悪に見える人物や勢力を指す。奇怪なものが入り乱れるさまにも用いられる。由来
中国・唐代の詩人、李賀(791〜817年)の詩風を評した語に由来するとされる。晩唐の杜牧(803〜852年)が李賀の詩集に寄せた序文で、奇怪で幻想的な表現を「牛鬼蛇神」と形容したことから広まった。成立は9世紀ごろ。備考
古風で文語的な語。中国語圏では政治的な罵倒語としても使われたため、現代日本語で人に用いると強い非難・蔑視に響く。例文
- 古い絵巻には、牛鬼蛇神が夜の山をさまよう場面が描かれている。
- あの怪談集には、牛鬼蛇神のたぐいが次々に現れ、読む者を不安にさせる。
- 政争が激しくなると、相手陣営を牛鬼蛇神のように罵る言葉が飛び交った。
- 彼の小説世界では、牛鬼蛇神が人間社会に紛れ込み、欲望をあおっている。
- 根拠のない噂によって、彼らはまるで牛鬼蛇神であるかのように扱われた。
類義語
- 魑魅魍魎
- 妖怪変化
- 悪鬼羅刹
- 百鬼夜行
- 怪力乱神
対義語
- 聖人君子
- 善男善女
- 正人君子