烏兎匆匆
読み方
うと そうそう意味
月日があわただしく過ぎ去ること。太陽を表す「烏」と月を表す「兎」によって歳月を示し、それが「匆匆」、つまりせわしなく進むさまをいう。人生や時の流れの速さ、季節の移り変わりの早さをしみじみ述べるときに用いる。由来
古代中国の伝説で、太陽の中には三本足の烏「金烏」が、月の中には兎「玉兎」がいるとされたことに由来する。「烏兎」は日月・歳月を表し、「匆匆」は急ぐさまをいう。成立時期の正確な初出は不明だが、中国古典・漢詩文の表現として用いられ、日本には漢籍受容を通じて平安時代以降に広まったと考えられる。備考
文章語・漢詩調の雅な表現で、日常会話ではやや硬い。年賀状、随筆、回想文、挨拶文などで時の流れを感慨深く述べる際に向く。例文
- 烏兎匆匆、気づけば入社してから十年が過ぎていた。
- 祖父の古い写真を眺めていると、烏兎匆匆の思いが胸に迫る。
- 烏兎匆匆として季節は巡り、今年も桜の便りが届いた。
- 学生時代は長く感じたが、振り返れば烏兎匆匆の四年間だった。
- 子どもの成長を見ていると、まさに烏兎匆匆、月日の速さに驚かされる。
類義語
- 光陰如箭
- 白駒過隙
- 歳月不待
- 兎走烏飛
- 光陰矢の如し
対義語
- 一日千秋
- 遅々緩々
- 悠悠閑閑