清濁併呑
読み方
せいだく へいどん意味
善いものと悪いもの、きれいな面と汚い面をあえて厳密に分けず、まとめて受け入れること。転じて、人の長所短所や社会の表裏をのみ込み、柔軟に対処できる度量の大きさをいう。由来
中国古典に見られる「清」と「濁」をともに受け入れるという発想に基づく漢語表現です。「併呑」は「あわせてのみこむ」の意。明確な初出や成立年は不詳ですが、中国で成立した漢語が日本に伝わり、近世以降は「清濁併せ呑む」の形でも広く使われるようになりました。備考
人の度量をほめる語として使うことが多いですが、文脈によっては不正や欠点を黙認するという批判的な含みもあります。日常では「清濁併せ呑む」の形も非常に一般的です。例文
- あの社長は清濁併呑の度量を持ち、立場の違う人材も積極的に登用する。
- 政治の世界では、理想論だけでなく現実も受け止める清濁併呑の姿勢が求められる。
- 彼は清濁併呑を旨として、失敗した部下にも再挑戦の機会を与えた。
- 老舗の女将は、客のわがままも人情も含めて清濁併呑に店を守ってきた。
- 組織を大きく動かすには、ときに清濁併呑の判断が必要になる。
類義語
- 大人大度
- 寛洪大量
- 包荒含垢
- 清濁併せ呑む
対義語
- 白黒分明
- 是々非々
- 勧善懲悪
- 清廉潔白