海底撈月
読み方
かいてい ろうげつ意味
海の底に映った月をすくい取ろうとするように、実現できないことをむだに試みること。手に入るはずのないものを得ようとして骨を折る、または努力しても成果が見込めないことのたとえ。由来
中国由来の成語で、「海底に映る月を撈う(すくう)」という比喩に基づく。仏教・禅宗系の語録や中国古典に見える「水中の月を取ろうとする」発想と同系統で、日本には中世以降、漢籍・禅籍を通じて伝わったと考えられる。成立年は不詳。備考
日常会話ではやや硬く、文章語・教養語として使われる。麻雀では「海底撈月(ハイテイラオユエ)」が別義で、最後の自摸牌で和了する役名を指す。例文
- 準備も資金もないまま世界市場を一気に制覇しようとするのは、海底撈月に近い。
- 証拠がすべて失われた今になって真相を完全に再現しようとしても、海底撈月だろう。
- 彼は幻の名画を探し続けているが、手がかりが一つもなく、周囲からは海底撈月だと言われている。
- 根本的な原因を調べずに表面的な対策だけを重ねても、海底撈月に終わる。
- 誰も読まない資料を何百ページも作る作業は、海底撈月のようなむなしさがあった。
類義語
- 水中撈月
- 猿猴捉月
- 徒労無益
- 無駄骨折り
- 労多くして功少なし
対義語
- 一挙両得
- 効果覿面
- 有効適切