活殺自在
読み方
かっさつ じざい意味
他人の生死や運命を思いのままに左右できること。転じて、物事を完全に支配し、状況に応じて自由に処置できることもいう。もとは強大な権力や、達人の思いどおりの働きを表す硬い表現。由来
中国の禅宗で用いられた語に由来するとされる。「活」は生かす、「殺」は殺す、「自在」は思いのままの意。厳密な初出ははっきりしないが、遅くとも宋代(10〜13世紀)ごろまでに禅語として定着し、日本には中世以降、禅林や兵法の文脈を通じて伝わった。備考
文字どおりには非常に強い語で、現代では実際の殺傷よりも、相手や局面を完全に掌握する比喩として使うことが多い。禅語・兵法の響きをもつ。例文
- 禅では、師の一喝一棒に弟子を導く活殺自在のはたらきがあると説かれる。
- 剣豪は、相手を斬るだけでなく制して生かす活殺自在の技を理想とした。
- その独裁者は、国民の運命を活殺自在に扱うかのように振る舞った。
- ベテラン交渉人は会議の流れを活殺自在に操り、相手から譲歩を引き出した。
- 編集長の一言が新人作家の将来を左右し、まさに活殺自在の権を握っていた。
類義語
- 生殺与奪
- 自由自在
- 縦横無尽
対義語
- 束手無策
- 不自由
- 意のままにならない