永劫回帰
読み方
えいごう かいき意味
世界や人生の出来事が一度きりで終わるのではなく、同じことが永遠に繰り返されるという考え。特にニーチェ哲学では、自分の生をその反復も含めて肯定できるかを問う思想として語られる。転じて、歴史や運命が巡り戻ることのたとえにも使われる。由来
中国古典由来の成句ではなく、ドイツの哲学者ニーチェが1881年ごろに着想し、1883〜1885年刊行の『ツァラトゥストラはこう語った』などで展開した思想の訳語に由来する。日本では明治後期から大正期に西洋哲学の受容とともに広まり、「永劫」は永遠、「回帰」は再び戻る意を表す。備考
日常会話ではあまり使われず、哲学・文学批評での使用が中心。「輪廻」と似るが、仏教用語そのものではなく、主にニーチェの思想を指すことが多い。例文
- ニーチェの永劫回帰は、人生を根底から肯定できるかを問う思想として知られる。
- その小説は、記憶と季節が永劫回帰するかのような構成になっている。
- 同じ失敗を重ねた彼は、自嘲気味に『まるで永劫回帰だ』とつぶやいた。
- 歴史は直線的に進歩するのではなく、永劫回帰すると見る立場もある。
- 舞台では同じ場面が少しずつ変化しながら反復され、永劫回帰の感覚を生み出していた。
類義語
- 永遠回帰
- 循環史観
- 輪廻
対義語
- 一回性
- 不可逆
- 直線的進歩史観