武陵桃源
読み方
ぶりょう とうげん意味
俗世間から離れた、平和で美しい理想郷のこと。人里離れた別天地や、現実のわずらわしさが及ばない楽園のたとえとして用いられる。由来
中国・東晋の詩人陶淵明が書いた散文「桃花源記」(5世紀初め、421年ごろ成立とされる)に由来する。武陵の漁師が桃の花に導かれて洞穴を抜け、戦乱を知らず平和に暮らす村を見つけたという物語から。備考
漢籍由来の雅語で、日常会話より文章語・観光案内・随筆などで用いられる。「桃源郷」のほうが一般的。例文
- 山奥の温泉宿は、渓流と桃の花に囲まれ、まさに武陵桃源の趣があった。
- 都会の喧騒を離れてこの島に来ると、武陵桃源に迷い込んだような気分になる。
- 彼は退職後、武陵桃源のような田舎で静かに暮らすことを夢見ていた。
- 古い寺の庭園は手入れが行き届き、訪れる人に武陵桃源を思わせる美しさを見せていた。
- 観光地化される前のその村は、外界と隔絶した武陵桃源として知られていた。
類義語
- 桃源郷
- 世外桃源
- 理想郷
- 別天地
- 仙境
- ユートピア
対義語
- 地獄絵図
- 阿鼻叫喚
- 苦界
- 俗世間