春宵一刻
読み方
しゅんしょう いっこく意味
春の夜のほんのわずかな時間が、千金にも値するほど美しく尊いこと。転じて、心が満たされて短く感じる楽しいひとときや、春の夜の風雅でロマンチックな時間をほめていう表現。由来
中国・北宋の詩人、蘇軾(そしょく)の漢詩「春夜」の一句「春宵一刻値千金」に由来する。成立は11世紀後半ごろで、正確な作詩年は不明。もともとは「春の夜のひとときは千金に値する」という意味で、日本でも漢詩受容を通じて広まり、四字熟語として定着した。備考
もとは「春宵一刻値千金」の前半。雅語的で文学的な表現で、花見・月夜・恋愛など、春の夜の美しさや尊さを述べるときによく使う。例文
- 満開の桜の下で語り合う時間は、まさに春宵一刻だった。
- 忙しい毎日だからこそ、窓を開けて夜風を味わう春宵一刻を大切にしたい。
- 能楽を見終えたあとの静かな帰り道には、春宵一刻の趣があった。
- 祖父は、若いころに妻と歩いた京都の夜を『春宵一刻』と懐かしんだ。
- この随筆は、花の香りに包まれた春宵一刻の尊さを美しく描いている。
類義語
- 一刻千金
- 春宵一刻値千金
- 良辰美景
対義語
- 長夜漫漫