明哲保身
読み方
めいてつ ほしん意味
物事の道理をよく知る賢さによって、軽率な行動や争いを避け、自分の身の安全や立場を守ること。現代では、責任や面倒を避けて自分だけを守るという、やや批判的な意味で使われることも多い。由来
中国最古級の詩集『詩経』の「大雅・烝民」にある「既明且哲、以保其身」に由来する。『明哲』は道理に明るく賢いこと、『保身』は身を守ること。原典の成立は紀元前8〜6世紀ごろとされ、日本には漢籍受容が進んだ古代〜中世に伝わった。備考
本来は『聡明で身を慎み、災いを避ける』意。現代では『責任を避けて自分の立場だけを守る』という批判的ニュアンスで使われることが多く、文脈次第で評価が分かれる。例文
- 彼は改革案に賛成していたが、最後は明哲保身に徹して発言を控えた。
- 明哲保身ばかりでは、組織の信頼を取り戻すことはできない。
- 不祥事の後、幹部たちの明哲保身的な態度に世論の批判が集まった。
- 戦乱の時代には、明哲保身を第一にして生き延びる知恵も必要だった。
- 彼女は明哲保身に走らず、責任を引き受けて部下を守った。
類義語
- 自己保身
- 保身
- 事なかれ主義
対義語
- 滅私奉公
- 捨身成仁
- 粉骨砕身