日暮途遠
読み方
にちぼ とおし意味
時間や人生の残りが少ないのに、目標までの道のりがまだ遠いこと。特に、年齢を重ねて志の実現が難しく感じられる状態や、やるべきことに対して時間が足りないという切迫感・焦りを表す。由来
中国前漢の司馬遷『史記』伍子胥列伝(紀元前1世紀ごろ成立)にある「吾日暮途遠、吾故倒行而逆施之」に由来する。日が暮れるのに道は遠い、の意から、残り時間が少ないのに志の達成までなお遠いことを表すようになり、日本でも漢文訓読を通じて定着した。備考
漢文由来のやや硬い表現。日常会話より、評論・演説・随筆など文章で使われることが多い。単なる「先が長い」より、残り時間の少なさや晩年の焦りを含む。例文
- 定年を迎えてから博士号を目指す私には、日暮途遠の感がある。
- 被災地の復興は進んではいるが、生活再建までの道のりはなお日暮途遠である。
- 彼は未完の研究計画を前に、日暮途遠の思いを隠せなかった。
- 組織改革は始まったばかりで、目標達成までの道のりは日暮途遠だ。
- 高齢の画家は大作の完成を急ぎながら、自らの境遇を日暮途遠になぞらえた。
類義語
- 前途遼遠
- 前途多難
- 道遠日暮
対義語
- 前途洋洋
- 順風満帆