文恬武嬉
読み方
ぶんてん ぶき意味
文官は安逸に慣れて仕事を怠り、武官は遊び楽しんで軍備をおろそかにすること。転じて、国や組織の指導層が平和や繁栄に甘えて危機感を失い、責務を果たさない状態をいう。由来
中国・唐代の文人韓愈が撰した「平淮西碑」(818年ごろ)に見える「文恬武嬉」に由来するとされる。「文」は文官、「武」は武官、「恬」は安んじる・平然とする、「嬉」は戯れ楽しむ意で、官僚と軍人がともに安逸に流れるさまを表した。備考
日常会話ではまれな硬い表現。政治・軍事・組織運営への批判に用いられ、個人の怠惰よりも統治層・幹部層の弛緩を指すことが多い。例文
- 長い好景気に慣れた経営陣は文恬武嬉となり、新規参入への備えを怠った。
- 国境情勢が緊迫しているのに、政府内に文恬武嬉の空気が漂っているのは危険だ。
- 創業者は、会社が大きくなるほど文恬武嬉に陥りやすいと幹部に戒めた。
- 災害対策の訓練を形だけで済ませるなら、自治体は文恬武嬉との批判を免れない。
- 歴史を振り返ると、文恬武嬉の政治が続いた国は外圧や内乱に弱くなりがちである。
類義語
- 苟且偸安
- 安逸怠惰
- 太平楽
- 玩物喪志
対義語
- 励精図治
- 富国強兵
- 文武奮励
- 臥薪嘗胆